皆さんの周りに、過敏症状を持っている方はいませんか?私は聴覚過敏の症状を持っています。情報を集めているうちに、発達障害児を中心に五感が過敏な方世の中には多く居ると知りました。
今回、聴覚過敏について調べていて目に留まった「感覚過敏は治りますか?」を読みました。結論は『身体をゆるめ、感覚を育てることで過敏症状は楽になる』という話です。過敏症は現代医学では明確な治療方法がない状況なので、身体を緩めるアプローチを新しく知り、自分を含め、もっと治る人が増えるのでは?という希望が持てました。今日はこの本を紹介します。
感覚過敏を「治す」ではなく「育てる」
著者は多くの発達障害の方と関わる中で、身体を整える事が大事と気づいたとのこと。感覚過敏は直すのではなく「感覚を育てること」と著者は考えています。発達障害は目に見える部分だけでなく、実は内蔵、関節、身体の動き等にも発達の遅れがある。その遅れている部分が育つと、バランスが良くなり過敏症状はラクになる。そして、それは大人でも同じように、自分で感覚を育てて改善できるのです。
印象に残った3カ所
・発達障害児を直す主役は、親
過敏症状の裏には、発達の遅れがある。その遅れを本人が心地よく伸ばして行くためには、毎日近くで見てあげる事が必要。子供は本人で判別できない事も多いので、親が主役になって進める。そして大人になって過敏症があるかたは、自分で感じて、自分が主役になって進めるとのこと。
・心地良い感覚から、広げて行く
例えば、聴覚過敏の人でも好きな音がある。その好きな音を楽しみ、心地よさを味わって、そこからだんだん広げて行くとスムーズに聞ける音を増やす事ができるそうです。なるほど!と思いました。
・季節に体調が翻弄されすぎる
過敏症状がある人は、季節の変化で体調を崩しがち。その理由は身体の水分が上手に保てないからだそうです。実際に、耳の病気の人は天候の変化で耳の症状が重くなる人が多いのを見ていると、納得しました。
私の感想
私は、薬や西洋医学では治らない症状も、身体からのアプローチで過敏症状が軽減できる、という新しい考えに希望が持てました。特に発達障害のお子さんにとっては、希望のあるすばらしい本でしょう。
この本で物足りない部分は、身体の整え方について分量は少ない点です。より詳しい身体の調整方法については、「芋づる式に治そう! 発達凸凹の人が今日からできること」という本に書かれているとのことでした(私は早速購入したので、読んだらレビューします)。なので、過敏症状が起こるメカニズムは学べても、実践については弱い本、と言う感想です。
この本はどんな人にお勧め?
・発達障害で過敏症状のある子供がいる保護者の方。
・過敏症状を持っている大人の方。なぜ過敏症状が起きるのか、身体を整えるという新しい意見が書いてあります。
・過敏症状を持っていて、現代医学やその他の治療で効果がなかった方。体質改善をするため、時間がかかっても治したいと思う方向け。
聴覚過敏をラクにする運動を少し紹介
著者は、聴覚過敏を訴える人の動きをまず観察するそうです。その結果、聴覚過敏なら、首、顎関節(あご)、足首や足裏、皮膚、泌尿器系、股関節が関連しているとのこと。その部分に働きかけると症状が楽になると言う流れです。
例えば、足を高くして頭を下にしてリラックスすることで、顎(あご)の関節を緩めることができるそうです(下図参照)。
引用元:感覚過敏は治りますか? 栗本啓司
また、耳に症状がある人は足裏が育っていない事が多いので、「そんきょ」というお相撲さんが腰を下ろしているポーズも薦められていました。
その他、股関節や首を回すエクササイズもありましが、詳しくは著書をご覧下さいね^^
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