北村慶著 「 貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」を読みました。
印象に残った部分を抜粋します。
本書での主テーマ『年金ギャップ』という考え方
私たち普通の市民が知っておくべきことは、「老後の必要生活資金」と「退職時の預貯金の額(退職金を含む)+将来受給できる年金の総額」との比較です。
仮に、「老後の生活の必要金額」が「預貯金額+年金受取額」を上回るとすれば、その「差額」~本書では『年金ギャップ』と呼びます~をどうするか、という問題が生じます。
この本では『年金ギャップ』をどうするか。そのために長期運用の方法や有効性が書かれています。
年金ギャップとは、上記にあるように
A「老後の生活の必要金額」と、B「預貯金+年金の差」です。
ミニマリストは少ない金額で暮らせるため
自分で準備していおく預貯金は少なくて良いメリットがあります。
そして、一般的によく言われている
「年金がいくらもらえるか?」という話ですが
今の30代や20代の人達が貰える金額は、、半分程度と思っておいた方が良いかも?
だって若者の人口少ないですもん・・。
開始年齢も今は65歳ですが、70歳、75歳とじわじわ上がるでしょう。
公的年金はあてにできないと個人的には思っていますので
75歳くらいまで働ける楽しい仕事を持つ、そして多少の蓄えを持つ。
さらに、生涯働き続けるためにも、健康でいられることが一番大事と思ってます。
(話がそれました)
大切なことは『運用のゴール』
「運用」を考える場合、もっとも大切なこと、まず最初に考えなければならないことは、「投資の手法」でも「運用商品の中身」でもなく、『運用のゴール』です。
『年金ギャップ』を考える私たち20代から40代の普通の市民にとっては、以下のようになります。
「いつの時点で」=60歳のセカンド・ライフのスタート時に、
「どのくらいのお金を」=現在の貨幣価値ベースで2000万から3000万程度のお金を
「なんのために」=老後の豊かで安定した生活のために準備する必要がある
ということです。
これらのことから、以下のことが分かります。
①『年金ギャップ』のための資産運用は、20年とか35年といった超長期運用であり、超長期的な運用計画が必要
②目的が「遊び」のためではなく老後のための資金準備なので大負けはできない
③ただし、超長期運用であるため一時的な損失は許容できる。つまり、最終的な運用結果のみが重要である。
④将来の生活基盤を支えるための運用であり、結果がインフレに負けず、実質的な価値が目減りしないような運用である必要がある
つまり、『年金ギャップ』を埋めるための運用戦略とは、「短期的な相場に勝つ」ことではなく、「超長期的に、運用計画通りに成果が得られる」、つまり「負けない運用」なのです。
個別銘柄選びは無意味。本当に大切なのは「分配」。
実は、長期の資産運用においては、「A社の株を買うか、B社の株を買うか」といった個別銘柄の選別はほとんどパフォーマンス(運用成績)に影響しないのです。
一方で、「各資産に何割ずつ投資するか」というアセット・アロケーションが運用成績の90%程度を左右する、ということが数多くの学術的研究によって実証的に証明されています。
投資の素人の私が、この本を読んで一番驚いたのがこの言葉。
『個別銘柄の選別はほとんどパフォーマンス(運用成績)に影響しない』
そ、そうなん!!
ひゃーびっくり。意味が無いのですね。
個別の会社研究とか、会社四季報を読み込む等、面倒なことしなくていいんだ・・
手間がかからないんだったら、やりますよ、投資!(単純)
アセット・アロケーションと呼ばれる資産分配だけを決めて、あとは静観する。
それだけで良いのですね・・。
私のようなど素人には、この考えだけでも分かって良かった。
malzack様ありがとうございます。プロのお勧め本は役に立ちました。
この本のまとめ
・年金ギャップとは、「老後の必要生活資金」と「退職時の預貯金の額(退職金を含む)+将来受給できる年金の総額」との比較
・まず、『運用のゴール』を考える。「60歳までに」「2千万円」「老後の安定生活のため」と決めたなら、そこから具体的方法を考案する。
・長期の資産運用においては、個別の銘柄選びは意味がない
アセットアロケーション(資産分配)の具体的方法などを知りたい方は
この本に詳細がありますので、一読をお勧めします。
貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵 | ||||
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