HSPという言葉をご存じでしょうか?世の中の5人にひとりの割合で存在する「とても敏感なタイプの人」のことです。私は、自分は小さい頃からこういう傾向があり、小心者で内向的な自分を責めていました。しかし、このHSPの考えを知り、私を理解するヒントになりました。私と同じように生きづらさを感じている方が、楽に生きるヒントになればと思って、紹介させていただきます。
HSPとは
HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、「とても敏感な人」という意味です。世の中の5人に1人がHSPと言われています。 HSPという概念は、精神分析医エレイン・アーロン博士によって提唱されたもので、”とても敏感なタイプ”と”それ以外のタフなタイプ”の2つに分けられています。
HSPのチェックリスト
HSPかどうかを判断できるチェックリストの一部を抜粋します。
- 日々、どんな失敗が起こりうるか予測して対応策を考えることに、多くの労力を費やしている
- 常にアンテナを張っていて、周囲の人がどんな気持ちでいるか察知することができる
- 一人になって休憩する時間がないまま他人とずっと2,3時間以上も一緒にいなくてはならないと、疲れ果ててしまうことがよくある
- 緊迫した空気が流れていると、その場から離れたくなる
- 誰かの怒りを感じると、たとえ自分に向けられていなくても、ストレスになる
- 大量の情報や刺激にすぐに耐えられなくなってしまう(とくに一度に複数のことをしているときには、他の人と比べて、わずかな刺激でも反応しやすくなってしまう。例えば、ネットで情報を検索しているときに、話しかけられるのはストレスになる)
- テレビなどで暴力シーンを観ると、その後何日間も影響されてしまう
- ほかの人より考えることに時間を使う
- 仕事中に誰かに監視されているとストレスに感じる
- すぐにびっくりしてしまう
- 一人の時間を楽しめる
- 流れに任せて即座に行動することはめったになく、たいていの場合、よく考えてから動く
- 大きな音、強烈なにおい、鋭い光をひどく強烈に思うことがある
- 時々、芸術作品を見ていて喜びで胸がいっぱいになることがある
※鈍感な世界に生きる 敏感な人たちから引用
こういった傾向がある人は、HSP(ひといちばい敏感な人)の可能性が高いです。本の中のテストでは、私は72/100点で、うなづける点が沢山ありました。
自分が、特に当てはまり、そして困っているのは、人の中にいると疲れてしまう、大きな音が苦手で怖かったこと、周りの人が怒られているのを見ると自分もいたたまれなくなって辛いこと。テレビで暴力シーンなど見られません。
日常生活では、ちょっとした物音や声などでびっくりします。家の中で旦那さんに後ろから声をかけられてビクッとしてしまうので、新婚の時はすごく気を遣わせてしまいました(仕事中や外出中は大丈夫です。気を抜いている時に、急に声をかけられるのが苦手)。人生経験が足りないから小さなことでビビるんだ・・等、いろんな理由で自分を責めていましたが、HSPの事を知って、自分が劣っているわけじゃない、HSPの特性なんだとわかり救われました。
私は、とにかく自分を変えなければいけないと思っていました。しかしもう、自分を責めなくていいし、自己改革しなくてもいい。このままの私で、私の性質を生かした働き方、暮らし方を身に付けて生きていけばよい、とわかったのです。
HSPの繊細さは長所にもなる
本文にこんな例がありました。
自分のことを「量」でなく「質」で評価するようにしましょう。HSPは行動の質が高いので、ほかの人と同じようにたくさんのことができなくてもいいのです。量で劣っているのなら、質で取り返せばいいのです
自分は沢山のこなすパワフルさはない。しかし、1つの事を着実に仕上げることはできる。自分のペースでできる仕事スタイルに変えていけば、納得のいく仕事ができるのです。
HSPは1つの物事について、たくさんの異なる観点からとらえることができます。それもあってほかの人よりも、物事をじっくり考える時間が必要になるのです。その代わり、よく考えることによって、独創的な発言や行動ができます。作家やアーティスト、思想家の多くが、HSPです
行動派の人と比べ、よく考えることができるため、質の良い提案ができます。これは、大きな武器になるでしょう。
まず、自分を認めよう
タフでエネルギーに満ちあふれた人間になろうとするのはやめて、その代わりにとても敏感で感受性の強い自分を受け入れ、繊細な自分にぴったり合った人生設計をするのです。 そうすることで、大きな抑圧、速すぎるテンポ、まわりの鈍感さを乗り越える必要がなくなり、幸せになることができます。
私は、成功した人に憧れ、自分はもっとタフでありたい、エネルギッシュに一日を送りたいと思っていました。でも、自分はあちこち動き回ったり、沢山のタスクを抱えるのが得意なタイプではありませんでした。
もう違うタイプの成功者を目標にするのを辞めます。自分がのびのびできる心地良い範囲、管理できる範囲で、ベストを尽くしたいと思います。
読んで欲しい本
私が読んで役に立った2冊をご紹介します。
鈍感な世界に生きる 敏感な人たち
今日の記事のチェックリストや、引用は全てこちらの本のものです。今日は紹介しきれませんでしたが、鈍感な多数派の人とどう向き合うかという具体的なノウハウが役に立つ本でした。
敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本
チョー敏感な人、という深刻にならない呼び方で、20代でもわかりやすく書かれていると思いました。仕事で成功するためには、HSPの繊細さ、敏感さは必要不可欠でプラスになる、という励ましが心に響きました。
こちらの本も心を軽くするのに役立ちました
【HSP書評】共感!気持ちが軽くなる!HSPの日常がよくわかる本「『敏感』にもほどがある」
このブログを書いている本多めぐの自己紹介です
あらためて、自己紹介。