パクリと言われないために
ブログ村を見ていると、同じカテゴリ内では似た記事が多く見られます。そもそもテーマが近いブログが集まる場所なので仕方のない事ですが、似たような記事が次々と生産されていくのは、読者にとって有益ではありません。
他の人の記事で良いアイディアがあればそれを使うことは可能ですが、文章のパクリはダメです。その辺りの境界線が曖昧なので、まとめてみます。
※この記事は、主にブログ村で集客している人を対象に書きました。
どこまで真似てOKなの?
著作権によって保護されるのは,あくまで「(具体的な)表現」に限られ,その背景にある「アイデア」や「コンセプト」そのものは保護されない。
第4回 盗作しても著作権侵害にはならない?-「アイデア」と「表現」の分かれ目:ネットだから気をつけたい! 著作権の基礎知識|gihyo.jp … 技術評論社
著作権法では、”具体的な表現”は守られますが、他人のアイディアを使うことは自由とされています。
ブログに置き換えると、具体的な表現である”文章”をそのままコピーすることはNGですが、自分の言葉で書き直せば、ネタやアイディアが同じでも良いわけです。
例えば、有名ブロガーの記事を読んで面白ければ、文章を自分の言葉に直せば、内容が同じでもOKなのです。相手を怒らせる可能性は大いにありますが・・。
なので、内容を真似るにしても、元記事の一部だけを参考にする、さらに自分の体験を加えたり、テレビや本などの情報を混ぜ、自分オリジナル記事に仕上げる。ここまでやったら元記事とは違う記事になっているはずです。
そもそも、なぜ著作権法があるの?
著作権法は、文化の発展のためにあるのです。
「ひとたび『著作物』が創作された後はいかなる態様,方法であっても,著作者の許諾を得ない限りそれを利用できない」ということになれば,かえって新たな創作を妨げ,文化の発展を阻害することにもなりかねない。
そこで,著作権法は,著作権によって「表現」を保護する代わりに,その「表現」の後ろにある「アイデア」等については自由に利用する余地を残すことによって,後発創作者の「思想・表現の自由」の保護と著作者(著作権者)の保護の両立を図り,「文化の発展」という法目的を達成しようとした。
第4回 盗作しても著作権侵害にはならない?-「アイデア」と「表現」の分かれ目:ネットだから気をつけたい! 著作権の基礎知識|gihyo.jp … 技術評論社
確かに、最初に考え出した人のアイディアをその後は絶対に使っていけないルールだとしたら、そこから成長しません。
したがって、その人独自の「表現」は守りつつ、元になる「アイディア」は後世の人が自由に使える仕組みにして、文化の発展を助ける、という意味合いになっているのです。
他人の記事を参考に、自分の記事を書く方法
他人の記事を参考にする時の5つのポイント
では、他人の記事を参考にする方法を考えていきましょう。
SEO的にも著作権的にもデメリットを受けずに上手にパクり記事を作成するポイントを以下にまとめてみました。
- アイデアだけを頂戴しよう!
- オリジナルのネタを半分以上に!
- パクり元よりも良い記事にすべし!
- パクり元よりもボリュームを増やせ!
- 疑問点・不明点を解決しよう!
ブログ記事を上手にパクる方法。 | 文章・記事 | ブログ部
上の記事にポイントがまとめてありました。
まずは元記事から「アイディア」だけを拝借する。しかしそれがメインにならないように、オリジナル要素を半分以上入れるようにして、結果的に元記事と比べてボリュームのある、さらに良い記事を書くことを目指すのです。
初心者はオリジナル要素を増やすことを目標に
オリジナル以上に良い記事を書くことが目標ですが、まずは、初心者なら参考にした1つの記事からのアイディアを半分以下にすることを目指しましょう。
複数のブログの情報を混ぜたり、書籍やテレビの情報を加えると自分のアイディアや自分の体験、意見を混ぜる。そうすれば自分だけの記事になります。
もちろん、コピー&ペーストは厳禁なので、自分の言葉で書くことが条件ですよ!念のため。
自分の体験、自分の意見を入れる
ありふれた内容で、尖った部分も無く、どこにでもある記事を書いても記憶に残りません。
個性を出すために、実際に体験したことや、自分の意見を必ず入れるようにしましょう。
書籍やテレビなど、幅広く情報収集する
ブログ村を日常的に読んでいると、自然と記事も似てきてしまいます。内容が同じにならないように、ブログ以外でネタを探しましょう。
テレビ・本・雑誌から情報を集めると、他のブログ村で活躍しているブロガーさんと同じ内容になることは減りますね。
またブログ村以外のサイトを積極的に読むことも有効です。世の中には数多くの優れたブログがあるので、個性豊かな各種ブログの表現を学べるでしょう。
ちなみに、主婦ブロガーの例ではままはっくさん、暮らしラクさんのブログは、情報量の多い良質な記事を書かれているのでお勧めです。
ミニマリストネタを考えてみた
例えば、ミニマリストが、モノを増やさずにクリスマスをテーマに記事を書く場合、たまたまこういった記事があったとします。
タイトル「ミニマリスト流!シンプルにクリスマスを楽しむアイディア3選」
見出し1 ツリーは買わない
見出し2 プレゼントは消え物
見出し3 手作り料理で思い出作り
この記事をもとに書く場合、アイディア(見出し)の3項目のうち2つはかぶったとしても、せめて最後の1つは自分オリジナルにしましょう。
正直、ミニマリストのモノを減らすアイディアなど、それほど変わらないものです。最後の一つを膨らませてボリュームを持たせ、記事の半分以上になっていればOKかと。
例えば「イベントは外で楽しむ」というエピソードを加えてみます。
クリスマスは、家族で新宿の巨大ツリーを見に行って外食をし、写真を撮って記念にする・・と言ったエピソードならオリジナリティがありますね。自分の体験談は世界に一つの情報です。加えて写真を多く使って観光スポットの紹介を入れたら、個性ある記事になります。
でき上がった記事例は
タイトル「クリスマスもミニマムに!物を増やずにイベントを楽しむ3つの方法」
見出し1 ツリーは買わない
見出し2 プレゼントは消え物
見出し3 新宿で巨大ツリーを堪能!(←オリジナル要素)
3のオリジナル要素を充分に膨らませ、文字数を多めに写真も沢山入れてメインに構成すれば、パクリには見えません。
記事にリンクを張る
なるべくアイディアをもらった記事にはリンクを貼って紹介し、相手に敬意を表しましょう。内容が多少似ていたとしても、相手の記事を紹介してあれば、元記事の方を尊重していますので、悪い印象は持たれにくいです。
元記事を紹介することで、相手の記事を認識しており、故意のパクリではないというメッセージが伝わります。相手からの修正依頼などの要望を言ってもらいやすくなります。
また、ブログ村の読者は、似たような記事を2つ読んだとしてたら、先に読んだ記事がオリジナルと捉えるかもしれません。元記事のブロガーさんがパクリに見える可能性もありますので、それは相手に失礼です。なので、アイディアのヒントをもらって書く場合はきちんと元記事にリンクを張る、または引用(一文を抜粋して掲載すること)しましょう。
また、2つの記事に影響を受け、その2つの記事の半分づつの要素を合体させてオリジナル記事に仕上げる場合も、それぞれにリンクを張るか引用をしましょう。
一度でも「パクリブロガー」と疑われたら、イメージを払拭するのは大変です。
まとめ
・アイディアを借りるのはOKでもコピペは厳禁!自分の言葉で書きましょう
・1つの記事からのネタを拝借する場合は、そのネタが半分以下にするように
・相手の記事を引用またはリンクを貼って紹介する
ネットの世界は広いですが、ブログ村のようなコミュニティで活動する場合、良い面も悪い面も目につきやすいものです。長くこの世界で活躍したいのなら、誤解されないように正しい方法で、創作活動を続けましょう。
この本は、イラスト入りでわかりやすく著作権の説明がありました。キンドルアンリミテッド対象本なので、興味あるかたはぜひ♬