ビブリオバトルに行ってきました
7/31(金)に、札幌市中央区で行われたビブリオバトルに行ってきました。
ビブリオバトルというのは、好きな本を5分間でプレゼンして、一番読みたい本を決めるという参加型イベントです。全国各地で数年前から行われており、本のSNSである「読書メーター」で週末ごとにイベントがあります。
第5回ビブリオinノルテの結果報告 | 札幌北大そばノルテ2の「月刊スタッフW」 - 楽天ブログ
↑こちらは今年初めに行われたビブリオバトルの様子です。主催でホテルスタッフのWさんが書かれた記事です。
私の住む北海道もかなり盛んな地域で、先日行われた会に参加してきました。本が好きなら、一度行ってみるべき楽しい会なのでご紹介します♪
バトラー(挑戦者)さんお勧めの本を紹介
その日は、8名のバトラー(挑戦者)さんたちが、それぞれお勧めの本をプレゼンしあいました。私は知らない本ばかりでしたが、ご紹介します。カッコ内はバトラーさんのお名前です。
1 星やどりの声(きなこさん)
「桐嶋、部活やめるってよ」で有名な朝井リョウさんの本。ビーフシチューをはじめとした食物の描写が美味しそうで、家族の温かさや、別れによる悲しみが書かれてあるとのこと。若い世代はこういうの好きなのかなーと思いながら聞いていました。
きなこさんがとってもかわいい浴衣を着ていたので、撮影させてもらいました。マカロン柄の浴衣!現代的!
2 読んだら忘れない読書術(なべさん)
この本、私が読んでみたい本ナンバーワンでした!
内容について面白かったのが
記憶に残らない「読んだつもり」の読書は、
ザルで水をすくうようなもので、時間の無駄です。
読書とは、その内容を忘れずに自分の知識として定着させて、
自己成長に結びつけてこそ、はじめて意味が出てくるものなのです。
きゃー、そうなんです。忘れる読書は時間の無駄。
忘れないための方法は、『7~8日間の間に、3,4回アウトプットすること』だそうです。私はブログという強い味方があるので、ブログを活用します。でも3,4回までいかないので、後は旦那さんと友だちに説明することかなあ。
3 宣告(しょすたこさん)
精神科医が書いた、死刑囚の過去のエピソードや心の葛藤、宗教について書かれた本。死刑になるまでの最後の7日間が描かれているそうです。7日間なのに、上・中・下と3冊セットとすごいボリューム!死刑が確定し、いつ自分の順番が来るのか・・という極限の状態の中で、宗教に活路を見出すのだそう。わかる気がします。精神科医が書いたということで、個人的に興味が湧きました。
4 蘭学事始(おおさかさん)
杉田玄白が人体解剖の図解書「ターヘルアナトミア」を、オランダ語が全く分からないのに情熱を持って和訳し、解体新書を作り上げる苦労を書いた本とのこと。オランダ語が分かる人はいなく、辞書もないので、原書に書いてある絵と言葉を照らし合わせて想像し、地道な作業を繰り返して訳したとのこと。面白いな~。かなり薄い本で、読みやすそうでした。発表者のおおさかさんの語り口が上手で、つい引き込まれてしまいました。
5 人間の証明(ライアンさん)
「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね」
ライアンさんが年齢層高い人にしかわからない紹介をしてましたよ!(笑)私はこの本もCMもリアルタイムでは知らないのですが、「人間の証明」はドラマ化、映画化もされたそうです。松田優作、ハナ肇さんなど豪華キャストだったとか。
帽子を取り出しかぶってプレゼンするライアンさん。サービス精神旺盛な所が好きですね^^
冒頭の詩は西城八十さんの詩の一説で、この詩集を手にした黒人男性が刺されて死亡するところから始まるストーリだそうです。そんな話だとは全然知らなかった・・。ミステリーは全然読まないのですが、興味が湧きました。ライアンさん今度貸してくださいね♪
6 音楽とことば(ほっしーさん)
私は、歌詞をじっくり聞くことはあまりなく・・音楽を聴く時は音を聞いています。この本は、有名な作詞家やアーティストの方がどんな風に作詞しているかが書かれているとのこと。自分は歌詞について、今まで無自覚だったなあと思いました。
今、アマゾンでラインナップを見たら豪華でした!
木村カエラ(シンプルでも深い気がする)、小西康揚(ピチカートファイブの歌詞は明るくて暗い)、エゴラッピンにクラムボン!わー懐かしいな。気になるメンツではあります。
バトラーのほっしーさん、いつも思うのですが質問上手。他の人とかぶらないような、オリジナルの質問をされているんですよね・・視点が違って面白い。
7 彼らが写真を手にした切実さを(うさみみさん)
うさみみさんはとってもプレゼン上手!どんな本でも読みたくなる紹介をされますが、今回は写真をテーマにした本。
荒木経惟、篠山紀信、蜷川実花など豪華な顔ぶれの写真家が、どういう理由でカメラを手にしたのか、という切迫した裏側が書かれているとのこと。タイトルの、写真を「手にした」というのが不思議ですよね。カメラを手にした、ではない。
絵を描く、作曲する、そして写真を撮るという行為。どれも芸術を作れますが、一番簡単にできてしまう写真は、だからこそその一枚に込められたストーリの説明が重要なのかもしれません。
8 海と毒薬(佐藤さん)
こちらの本を紹介した佐藤さんは、企業倫理について問題提起していました。
戦争末期に、アメリカ人捕虜を生きたまま解剖したという衝撃的な事実と、病院内の派閥抗争が描かれた問題作。人は、自分の行いについて、仕事だから・・とか、組織の命令だから・・という圧力の中でどうやって良心を保つのか。保てないのか。
先の、東芝の粉飾決算問題と合わせて、こちらの本を紹介していました。時事問題を絡めてくるのは・・やるなあ、佐藤さん。今度お話させてください(^^)
最後に
以上、8作品の紹介でした。長くなりましたが、本好きの人にはビブリオバトルはとても面白い試みなので、近くで開催されていたら足を運んでみてくださいね。普段自分では手に取らない本との出会いが待っています。
読書メーターというSNS上で、随時開催されていますので、興味ある方どうぞご覧くださいね。読書メーター - あなたの読書量をグラフで記録・管理