「東大家庭教師が教える 頭が良くなる思考法」を読みました。
東大家庭教師が教える 頭が良くなる思考法 | ||||
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具体的な悩みの解決のステップがとても実践的で、この方法で考えれば色々な悩みがなくなるのでは・・?と思わされる良書でした!ご紹介します。
悩み解決には、手順があった!
まずは、頭の中が混乱している状態なので整理するところから始まります。
準備するものは、用紙2枚以上、筆記用具、タイマーの3つ。そして、用紙に「消したい悩み」と「手に入れたいもの」と2つに分けて記入します。タイマーを15~30分くらいにセットし、思いつくままどんどん書き出しましょう。
本に書かれていた例を挙げると
手に入れたいもの
・お金がほしい
・仕事で結果を残したい
・他社から引き抜かれたい
・休みがほしい
・結婚したい
消したい悩み
・すぐ怒る上司と仕事をしたくない
・給料が少なくて、貯金できない
・仕事が面白くない
・会社の業績が良くない
・彼女がいなくて、寂しい
このようなことが書かれていました。あなたはどうでしょうか?
著者は、書き出すことのメリットについて触れていますが、書き出すことで頭の中を整理し、物事を解決する方向に動き出させることができるとのこと。数字の計算でも、暗算と紙に書いての計算ではまったく計算能力が違います。同じように、頭の中だけで「悩み」「望み」を置いておくのは暗算と同じように効率が悪いからなんだそうです。
2つのリストから、1つだけ選ぶ
「消したいことリスト」「手に入れたいことリスト」が出来上がったら、次に最初に取り組むべき問題をたった1つ決めます。
著者の持論として、「人間が一度に集中して取り組めることは一つしかない」と考えているからです。高品質の結果を出したいのなら、一つのことにエネルギーを集中して取り組むべきだと。
そのリストの中からの選び方のコツは、全体をざっと見て、「この問題が解決すれば、他の悩みもおのずと解消される」という項目が無いかを探します。物事には大きな問題と、小さな問題が存在しますので、大きな問題が解決すれば小さな問題はどうでもよくなっていることが多々あります。なので、最初から物事の根本に関わるような大きな問題一つに手を付けるべきなのです。
「手に入れたいもの」よりも「悩み」を優先する
1つだけ選んだ問題が、「手に入れたい」リストの中の項目だった場合、1つやるべき作業があります。それは「その望みが何かの悩みの裏返しではないのか」を探ることです。なぜそれをするのかというと、「望み」の場合、「悩み」の裏返しであることが多いんだそうです。
例えば「転職したい」と書いたとします。しかしその望みをよくよく探っていくと、「上司のパワハラに耐えられない」など、今の職場の苦しみが隠されていたりするのです。そして、転職することで苦しみから逃れられると錯覚している。だったら、「上司がほめてくれるようになる」「上司にパワハラをされても軽く流せるようになる」という望みの方が、現状に即しています。
「自分が手に入れたいもの」を深く深く探る
次に「望み」の項目を見ていく場合「何のため?」と問いかけてみましょう。その望みを叶えることで、自分は「何」を手に入れたいのかを深く探っていくのです。例えば転職してお金をどんどん稼ぎたい!と手に入れたいことリストに書いたとします。その場合、その職業についてあなたは何を手に入れたいのかをさらに考えます。お金は交換できるものなので、終着点ではありません。
お金を何と交換したいのでしょうか?もう交換する必要がないところまで行ったら、そこでストップします。それが、あなたにとっての本当の目的です。本当に手に入れたいものは、「温かい家庭」かもしれないし、「心の底から楽しい仕事」かもしれません。
手に入れたいことリストを深く掘り下げることは、自分の本当の目的に気づく作業でもあります。そうやって心の中が整理されて、自分で自分のやりたいことが分かっているという実感を得られることは、とても気持ちが良くやる気が出てきます。手段より、目的の方がずっと大切なのです。目的は替えありませんが、手段は入れ替えてもいいのですから。心の中を整理して、本当のあなたの人生をスタートさせましょう!
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