「東大家庭教師が教える 頭が良くなる思考法」を読みました。
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前回の続きです。
悩みが無くなる、合理的思考の決定版!「東大思考法」が役に立つ! - 楽に生きる方法
手に入れたいものは、数字を入れて具体化する
「悩み」「望み」を深く掘ったら、今度は具体的にどうなればいいのかを考えていきます。例えば、新築のマイホームが欲しいという目標が、あなたにとってもう交換する必要がない終着点だと感じたとします。そこで、次に「新築のマイホーム」を具体化していきます。
場所は東京近郊、駅から徒歩15分以内。2階建て。日当たり良好の4LDK、予算は3千万円以内などとします。そうすると次は、期限を決めます。2015年度などと具体的なにします。そうすることでリアリティが湧いて、夢が、達成可能な「目標」になっていくのです。
書き出す→考えるの流れで、アイディアを膨らませる
数値化した目標ができたら、次はどうやって達成していくかを考えます。その時に、自分で自分に質問をします。
まず、達成したい目標を紙に書き出します。
・2016年に志望校のAに合格する
・3か月後の結婚式までに2キロ減量する
・2週間後のプレゼンで、Bの企画を通す
そうしたら、それを見ながら、新しい紙に赤ペンでどうすればいいのかを書いていくのです。
・2016年に志望校のAに合格するためにはどうしたらいいのか?
・3か月後の結婚式までに2キロ減量するためにはどうしたらいいのか?
・2週間後のプレゼンで、Bの企画を通すためにはどうしたらいいのか?
頭の中で考えるだけではごちゃごちゃしてしまうのが、問題を文字という形で「外」に出すことで、アイディアが出やすくなるのです。
長期の利益が確保できるものを行う
行動するときの注意点として、「長期の利益」を意識することを強調していました。行動目標の理想は、短期・中期・長期のいずれも利益を出し続けるのがベストです。しかし、3つ全てを満たそうとすれば難易度が上がってしまいます。一番優先すべきは、「長期の利益」です。人はついつい短期的なハッピーに目を向けてしまいがちですが、それが中・長期的にマイナスなら手を出さないことです。例えば、就職活動に疲れて探すのをやめて適当な会社に入ったら、後で辛い思いをした・・とか、借金をして買い物をするのも同じとのこと。
長期の利益を生む行動を見つけたら、それを実行しつつ、中期や短期でも利益を生む行動を探していき、徐々に置き換えていくのがお勧め。
例えば、フリーライターが最初は無料で仕事を受け、実力を見てもらい、信頼関係を作り長期の利益を目指します。そして認められれば、実力に見合った報酬を受け取ることができるので、初めから高報酬で仕事を受けられるようになります。
この考えは、なるほどなあ~と思いました。実際の社会のやり取りは、まず自分が提供して信頼関係作り、徐々にお金がついてくるものだと思っているからです。
集中力はつけるものではない
集中力をつけるにはどうしたらよいか?と聞かれることがあるそうですが、著者は集中力はつけるものではなく、集中できる状態を「作る」ものだと言います。そうすることで、集中して色々な物事に取り組めるようになるのです。
具体的には、「周りからの刺激を排除すること」。
1つ目は、耳栓をして、ある程度の無音状態を作るやり方。2つ目は、朝の時間を活用すること。早朝に作業することで静かな環境を手に入れられます。3つ目は、クラシック音楽など集中力を阻害しない音楽を聴くことだそうです。
こうやって周りの刺激を遮断する環境を作って、何度も集中状態を作ることで、体がその状態を覚えて、ざわざわした環境の中でも集中状態を作りやすくなるそうです。
「4つの努力」を続けていく
最後に、努力についての章を紹介します。著者は、努力は偽物の努力と本物の努力があると言います。本物の努力とは何でしょうか?
①結果が出ていることを、やめない努力
②結果が出ないことを、やめる努力
③結果が出ることを、始める努力
④結果が出ないことを、始めない努力
この4つが、本物の努力とのこと。当たり前のことに見えますが、私たちはついその逆をやってしまうのだそうです。
①について、「結果の出ていること」は自分に合っているのです。結果が出ている限り、その行為をつづければ、得られる結果を最大化することができます。ところが、私たちはあることが上手く行きだすと、それに飽きてしまいます。飽きると「他にもっと向いている物があるのでは?」と新しいことに手を出そうとしてしまいまうのです。
②について、結果が出ないことはにハマる傾向があるとのこと。パチンコなども途中でやめるのは難しいことです。
③について、信頼できる人から、「こうしたほうがいいのでは?」とアドバイスされても、結局やらずじまいだった・・ということはありますね。
④について、人はどうでもいいことにすぐ飛びつきがちです。「面白いよ」と言われて考えずに着手したり、世間の見栄から自分に合わない職種についたり・・悪い遊びにハマることも同じです。
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以上、この本からのエッセンスを書き出してみました。
ひとつでも、悩み解決のヒントになれば幸いです。