『毎日の献立に困っている』と友人の主婦から相談されました。子育てだけでも大変なのに、さらに献立を考える余裕がないからいつも同じメニューが続くのだそう。
私は栄養士として献立を考えていた経験があるので、主婦になった今も、ある程度のパターンを作っていると気づきました。今日は簡単な献立の立て方のルールについて、まとめてみます。
- 基本の献立の形は、1汁三菜
- 多めに作り、分けて食べる
- 料理の組み合わせは自由。和洋折衷は気にしない。
- 時間のある時に一品作っておく
- 困った時は、鍋もの・カレー・お好み焼きなど早ワザ料理を出す
- 献立のローテーション化
- 献立の立て方まとめ
基本の献立の形は、1汁三菜
我が家は、夕食を一汁三菜にしています。一汁三菜とは、お味噌汁やスープなどの汁ものとおかずが3品という意味です。
昼食はおかず2品のこともあります(そのうち一品は、たいてい前日の残り)。丼物や麺類の時は、おかず1品の事もあります^^
多めに作り、分けて食べる
一度の食事で「一汁三菜」全部を作るのは大変なので、みそ汁やスープは一日分まとめて作ります。副菜は2~3回分を作ります。 メインのおかず(肉・魚・卵料理)だけは、毎食作るようにしています。
全てのおかずを毎回なんて大変です。昔の主婦は、冷蔵庫が無いために毎回作っていました。でも現代は各家庭に大きな冷蔵庫や冷凍庫もありますから、時間のある時に準備しておくことができます。
友人の母は『食べる側の人は同じ副菜や小鉢が続いても、気にならないものよ』と言っていました。確かにメイン料理が2回続くと明らかに手抜きと思われます。しかし、副菜はそこまで注目しないですよね。
料理の組み合わせは自由。和洋折衷は気にしない。
献立の立て方で悩む方は 多いと思いますが料理の組み合わせは適当でOKです。
料理研究家の小林カツ代さん曰く、現代の食卓は、洋風のおかずに、和風のみそ汁、中華風の小鉢・・など各国の料理が並んでも、普通の家庭では気にする事はないとのこと。
例えば、メイン料理が和食の「おでん」にしたとしたら、副菜が、中華のシューマイと、洋食のほうれん草サラダにしてもOK.そのくらいの気軽さで、思いつくまま作ってテーブルに出しましょう。 和洋折衷はOKです!
ある日の昼食です。メインは和食の納豆で、副菜は中華風の和え物など添えています。
時間のある時に一品作っておく
午前中や、洗い物をしている時など、時間があるときにおかずを作っておくと楽です。ひじきの煮物、切干大根の炒め煮、青菜のゴマ和えなど昔ながらの「常備菜」と呼ばれる物でもいいですし、私はキャベツと油揚げを炒めたものや、もやしとハムのマヨネーズ和えとか冷蔵庫にあるものできるカンタン料理が多いです。2~3回食べられるように多めに作ってタッパーに入れます。
準備ができていれば、直前に慌てなくて済みます。例えば、夕食の10分前にメインのお肉を焼けばOK、という段取りにしておけば、夕食直前に忙しい思いをしなくてもいいのです。
そして、全部手作りじゃなくてもお惣菜を買ってきても良いと思いますよ(^^)お子さんがいる家庭や、長時間働く女子は大変なので楽できる所は楽しましょう♪
最近はコンビニやスーパーで、パックに入ったお惣菜も沢山売られています。1〜2人ぶんなら、自炊よりお惣菜を買ったほうが安いこともありますね。
困った時は、鍋もの・カレー・お好み焼きなど早ワザ料理を出す
事前に忙しいとわかっている日は作るのに時間がかからない料理にします。具体的には、カレーライス、お好み焼き、鍋ものです。カレーライスは炒めて煮るだけの料理なのですぐできますし調味量の計量も不要です。副菜もサラダだけで、カレーを温め直している間にさっと野菜を千切りにしてドレッシングを添えて出せばOKですね。
お好み焼きや、鍋料理はもっと簡単で準備は、材料を切っておくだけです。厳密に言えば「調理」していないですが・・。
手間のかからない早ワザ料理で、忙しい日はやりすごします。そういう料理の方が、家族も喜んでくれたりして^^
献立のローテーション化
夕食のメイン料理だけ考えておくというのがおススメ。世の中には、1週間分の献立を先に作るマメな人もいますが、もっと緩いほうが実行しやすいです。
◆ メイン料理の献立例◆
月曜 肉
火曜 魚
水曜 卵・豆腐
木曜 肉
金曜 麺類(そば・うどん・パスタ・焼きそば・ラーメン)
土曜 丼物(カレーライス、中華丼、親子丼など)
日曜 ホットプレート料理(お好み焼き・鍋料理)
こんな感じで、大まかにルールがあると悩まずに、買物予定も立てやすいものです。
例えば、麺類が毎週一回、と決まっていれば、ローテーションで、お蕎麦、パスタ、焼きそば、うどん・・のように決めておくと迷うことがありません。実家から差し入れをもらったとか、賞味期限が間近なので食べなきゃ・・等の、その時の都合に合わせて献立を変更してOKです。
何でもそうですが、ゼロから考えるのは大変なのである程度『型』を作って、それに沿って勧めると無駄なエネルギーがいらなくなります。
献立の立て方まとめ
・副菜(小さなオカズ)は多めに作って分けて食べる
・時間のある時に一品でも作っておく
・困った時は、鍋・カレー・お好み焼きなど一品料理で乗り切る
・一週間のローテーション化で考える手間を減らす
毎日の献立に悩む方のヒントになれば嬉しいです^^