自分と他人を比べて、自分の幸せを確認することありませんか?この人に比べれば、自分はまだマシよねって。また、他人の事をかわいそうを思うことはありませんか?それは自分が勝手に決めつけているだけで、本人はその状態で幸せかもしれないのです。
知らないうちにやっていた「考え方のクセ」に気づいたので、今日はそんな話を書きます。
病気の症状が多ければ、不幸?
私は、耳の病気を持っています。聴覚過敏という症状で、大きな音が苦手なため、日常生活に不自由なことがあります。
たまたま、同じ症状を持つ方とお話する機会がありました。その方は、耳の敏感さに加えて痛みがあったとのこと。そういう症状が出ると聞いたことがありましたが、実際に話を聞いたのは初めて。私の症状は敏感さだけだったので(大変でしたけど)、痛みがある人に比べればまだ良かった、と感じました。
旦那さんにそれを話すと
『人と比べて自分はまだマシ、という考えは良くないね。それは、相手を見下すことになる。不幸と決めつけるのは相手に失礼』と諭されました。
思ってもいない答えでした。
・・そして、しばらく考えました。
だって、悪気があってそう思ったわけでなく、相手を下に見ているつもりもありません。ただ、比較対象があったから、それに比べて私はラクだった。最悪ではなかった事に気づけて良かったと思ったのです。物事のプラス面に気づくのは心を健全に保つ為に良い事ではないのかな?
小田桐あさぎさん「不幸認定するのは失礼」
そして、たまたま読んだ著者の小田桐あさぎさんのメルマガに、同じような事が書かれていました。内容をの一部をまとめると
『他国の貧しくて恵まれない人と比べて、恵まれた状況に感謝すべきと言う考えは、自分はそう思わない。相手を勝手に不幸認定するのは失礼で、それに比べて自分はマシと言う考えはダサい』
こんなことが書かれていました。
旦那さんと同じことを言っていました。発展途上国で食べ物も不自由な人たちと比べて、豊かな国に生まれて良かったと感じること、普通にありませんか?
私は、そう思っています。 でも、豊かで自由なこの国でも自殺者は多く、単純に比べる事はできませんね。
あと、貧しい=不幸、豊か=幸福、と決めつけてその裏までは見ていないですね。表面だけを見て、自分が上だと思っているのはちょっと違うかもしれません。
目が見えず、耳も聞こえない人は、弱者?
王様ランキングというWEBマンガがあります。耳が聞こえず非力な王子が、冒険し成長する物語です。
その中で、健常者である王子の弟が、目も耳も不自由な人に出会うシーンがありました。弟君は『耳が聞こえず非力な兄』は弱者で『剣術に長けた自分』が強者だと思っています。
従者は、弟君に障がい者を見せて、考えさせようとします。
弟君「なぜ、ああいった人間が存在するんだ?不公平じゃないか」
「オレだったら、即、自ら命を断つ!」
従者「それは同じ境遇ならば
生きていく自信が無いと言うことですか?」
「ならば、彼はそれを乗り越え今を生きている 強者ですな」
引用元:王様ランキング64話目
弱者だと思っていた相手は、確かに不便ではあるけれど、それを乗り越えて、自分のペースで幸せに生きている。絶望していないのです。
その証拠に、彼は笑顔で暮らしています。とてもたくましいのです。自分なら死ぬ、と言った弟君とは違う精神的たくましさがこそ、強さとも言えます。
思ったこと
病気、貧困、障がい、そんな人を見て、かわいそうと思う気持ちは自然と湧いて来るのだと思います。でも、一面だけを見てこちらが勝手に判断しているだけ。
だって乙武洋匡さんはイケメンでモテモテ(笑)、ヘレンケラー女史は福祉活動のため世界を回って活躍された。可哀想ではありませんね。
じゃあどう考えるかというと、「今、そういう状態の人がいる」と言うだけで、自分と比べずに気づきのヒントにする。
例えば、目が見えない人を見た時に、自分は視力0.01で不便なこともあるが、眼鏡があれば普通に暮らせるので有り難い。そんな風に気づければ良いと思います。
客観的事実として、いろんな人のいろんな状態を見て知っておく。フラットに自分と他人を見ておきたいものです。
最後にひとこと
不幸とか幸福かは置いておいて
周りの人が、病気や障がいで助けを求めていたら、足りない部分を補える余裕を持ちたい、と私は思います。
読んでくれてありがとうございました。何かコメント残してくれると嬉しいです。私もまだまだ考え中なのです。
今日紹介した「王様ランキング」は、めっちゃ深くて面白いです!次にくるマンガ大賞にノミネートされ、書籍化されました。
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