社会派ブロガー&プロゲーマーの人生論
社会派ブロガーのちきりんさんと、プロ格闘ゲーマーの梅原大吾さんが、教育、学歴、良い人生の作り方について対談をまとめた本です。今回は、人生観についての部分を紹介します。
既製品としてのいい人生?
ちきりん「いい大学を出ていい会社に入れたからいい人生」とか、女性だったら「結婚して子どもを産んで、それで初めていい人生だと思える」とか、ある種の「いい人生の型」みたいなのが存在してて、それと照らし合わせて自分が幸せかどうか、判断する人もたくさんいる。
ウメハラ ちょっと考えられないけど。
ちきりん だから、大企業に入れなかったというだけで絶望しちゃったり、たいして結婚したくもないのに「とりあえず婚活!」みたいな人も出てくるんです。
学校教育が、そういうパターン化された「いい人生」を手に入れるために何をすべきか、教えてるからかも。
学校では「いい人生」の答えをパターン化して教えます。その結果「大企業に就職しマイホームと車と子供二人を持ち定年まで働く」ことが良い人生、と思い込んでしまう。だから、必死でそこに合わせようとする。本来自分が欲しくない物でも手に入れようとしてしまうのです。
深く考えず、35年ローンで家を買う人って、自分が心から欲しいからではなく、単に「そういうものだから」というだけでは?
周りの人が持っている物を自分が持たない判断をするのは、思いのほか大変です。持たない決断をするには確固とした自分軸が必要で、理由付けがしっかりしていないと流されてしまいます。
幸せの基準は、今ではなく、老後に困らないこと?
学校って卒業した瞬間に、できるだけ大きな安定した船に乗りましょうって教えるんです。
「船は大きければ大きいほどよくて、大きな船に乗りさえすれば一生安泰です」って。
今は船の中はたいして楽しくないけど、ずっとここにいれば、80歳の時にはきっと「いい人生だった」と思えるはずだと、そう信じてるんです。
だから船を降りた人に対して「おまえ今、楽しくないだろ?」じゃなくて、「そんなところにいたら、老後に大変だぞ」とか言うんですよ。
なんでそんな先のことを基準にして今の判断をするのか、まったくわからない。
※太字部分は私が強調しました
老後の幸せを、人生の主目的にするってどうなんでしょう?
それに決定的に間違っているのは、今を犠牲にしなくても、今も幸せ、未来も幸せに楽しく過ごすことだってできるのです。
楽しく仕事して、やりがいのある仕事を見つけて、今も老後もハッピーに過ごす・・という道を諦めさせているのはなぜでしょうね?
例えば歌が好きなら、ちゃんと目標を持って頑張れば、YOUTUBEでコツコツ発信してプロになれるかもしれない。また、ボーカルスクールの講師や、コーラスの仕事で食べていけるかもしれない。
試行錯誤をして、チャレンジしてあがいた結果、やっぱり駄目だったというなら、納得して会社員になり、好きなことは趣味で続ければ良いのです。
いい人生の基準は自分しか決められない
つまり、社会的評価は励みにはなるけどゴールにはならないってことですね。
結局のところ、「おまえ、いい人生を送ってるじゃん」って言えるのは、自分以外にはいない。
周りから見たら羨ましがれる程、恵まれた環境や立場でも、全然幸せじゃない人っていますよね?
社会的成功も、経済的成功も、もちろん励みにはなりますが、自分の価値観に合う人生を送らないと自分が納得できない。
本当は歌手になりたかったのに、医者になって超豪華な生活を送っていても、ちっとも満足できないのでは。だって、自分は何よりも歌で表現したい。
自分の価値観が、どうしてもこれをやりたい!と言うことを人生に取り入れていくように試行錯誤すべきです。その結果、サラリーマンが最高だというなら、再度プランを立てればよいと思います。
まとめ
・学校はパターン化された良い人生を勧めてくるので、そこから外れるのが怖くなる
・良い人生かどうかの基準は、老後ではなく今が幸せかどうかで決めるべき
・良い人生かどうかを決めるのは自分しかいない。自分の価値観で人生を選ぼう
次回は、「あがくことの大切さ」について書きます。
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